お知らせ

成人式当日に振袖を汚してしまった!外出先でできるタイプ別の応急処置法


はじめに
こんにちは!佐沼屋でございます。
木枯らしが身にこたえるころとなりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は、成人式など外出中に大切なお振袖を汚してしまった時の応急処置についてご紹介いたします。

お振袖は洋服と違いとてもデリケートなお召し物ですので、着るたびにクリーニングに出すようにしてください。

汚れの種類は大きく分けて5種類
水溶性の汚れ
成分のほとんどが水分なので水に溶けやすい一方、油や溶剤には溶けにくという性質を持ちます。

主に汗、醤油、お茶、コーヒーや紅茶、日本酒、ワイン、ジュースなどですが、ほとんどが飲み物であることが分かります。

同じ飲み物でも牛乳やミルクティー、飲むヨーグルトなどは動物性脂肪分を多く含んでいるため、水溶性・油溶性とともにタンパク質汚れとしても対処する必要があります。

水溶性の汚れの応急処置
先述のとおり水に溶けやすい性質を持っており、ついて間もないうちに対処すると落ちやすいのが特徴です。

ティッシュやハンカチに少しだけ水を含ませ、汚れの上から軽く押さえます。続いて、乾いたティッシュやハンカチで水分を取るようにしてください。

水分をそのまま残してしまうと輪ジミになり残ってしまうので、最後に必ず乾いた布などで水分を取るようにしてください。

時間が経ってしまった汚れや色の濃い汚れ、糖類を多く含む汚れは自分で落とすのが難しいので、クリーニング店に任せましょう。

正絹のお振袖は水分をたくさん含むと生地が縮んでしまいます。
一度縮んでしまうと乾いても元に戻らないので、大量の水分を含ませないようにしてください。

油溶性の汚れ
水分よりも油分を多く含むため、油に溶けやすい性質を持ちます。
油分の種類には動物性脂肪分や植物油、鉱物性の油分があります。

主にチョコレート、ドレッシング、ファンデーション、口紅やグロス、油性ボールペンやマジックなどが油溶性の汚れに分類されます。
なお、皮脂汚れも油溶性の汚れに含まれます。

マヨネーズには油分が含まれていますが、原材料に卵が使われているため水溶性・油溶性とともにタンパク質汚れとしても対処しなくてはなりません。

油溶性の汚れの応急処置
油溶性の汚れは水分をはじいてしまうため、水では汚れを落とせません。

むしろ水を使うとかえって汚れが広がってしまうので使わないようにしてください。

濡れタオルやウェットティッシュの使用も避けてください。

外出先で油溶性の汚れに応急処置をする場合は、乾いたティッシュやハンカチをそっとあてて油分を吸い取るようにしてください。

お振袖についた油溶性の汚れは自宅でベンジン(揮発油)を使って落とすことができます。

ただし、ベンジンは使い方を誤ってしまうと汚れを悪化させてしまうおそれがあるため、自分で対処しようとせず早いうちにクリーニング店へ持って行きましょう。

油溶性の汚れは時間が経つと酸素と結合して黒ずんだシミとして目立ってきます。後になるほど対処ができなくなってしまうので、早めに対処しましょう。

血液やタンパク質汚れ
血液や動物性脂肪分による汚れはタンパク質汚れに分類されます。
タンパク質汚れは熱で固まる性質を持つため、汚れの応急処置をする際はお湯を使わないでください。

主に経血やキズなどの血液、卵、乳製品、肉汁などがタンパク質汚れに分類されます。

ただし、乳製品、マヨネーズ、肉汁といった食べ物や飲み物の汚れは、タンパク質汚れに併せて水溶性と油溶性の性質も併せ持つ「混合性の汚れ」になります。

そのため、それぞれの汚れを落とす方法で少しずつ応急処置をしていく必要があります。

血液やタンパク質汚れの応急処置
先述のとおり、タンパク質汚れは血液などの場合と混合性の汚れの場合で応急処置の方法が異なります。

血液汚れは汚れの裏側に乾いたハンカチなどを敷き、汚れの表面に少し水をつけて軽くたたきます。
ポイントは、裏側に敷いた布に汚れを移すイメージです。

混合性の汚れには、乾いたハンカチなどをあて、表面の汚れを優しくつまみ取るようにしてください。
押さえつけるとかえって汚れが浸透してしまうのでNGです。

また、油分を多く含むため、誤って水分を与えてしまうと汚れが広がり落とせなくなってしまいます。

混合性の汚れに含まれる動物性脂肪分はカビや虫食いの原因になりますので、早めにクリーニング店に持ち込んで適切に対処してもらいましょう。

不溶性の汚れ
不溶性の汚れの多くはマスカラやリキッドアイライナー、ゲルインクのボールペンなどの色素成分の顔料です。

不溶性の汚れの応急処置
不要性の汚れは水や油などに溶けない性質を持つ上に、すぐ張り付くよう粘着性を持たせてあります。

そのため外出先で応急処置をすることができません。

不要性の汚れがついてしまった時は触らず、できるだけすぐにクリーニング店に持ち込むようにしてください。

泥汚れ
お振袖の裾のあたりに点々とついた黒いシミ。
これらは歩くたびに地面の水分と砂粒が跳ね上がってついてしまったものです。

水や油に溶けることがないので不溶性の汚れの一部に該当しますが、水分さえ乾けば泥を除くことができます。

泥汚れの応急処置
お振袖が乾いていない状態で泥を取ろうとすると、汚れがどんどん深く入り込んでしまいます。

表面が乾くまでそのままにしておき、乾いたら手で軽く揉むようにすると泥がぱらぱらと落ちていきます。

強い力で揉んでしまうと、お振袖が毛羽だったり色落ちや装飾が傷む原因になってしまいます。

自宅で無理に汚れを落とそうとせず、クリーニング店に持って行きましょう。

汚れは自力で落とそうとせず、クリーニングに出そう
成人式のお振袖には気付かないうちに様々な汚れがついています。

後で取り返しがつかなくなるのを避けるため、少しの汚れでもなかったことにせず、きちんと対処をしてから保管するようにしてください。

お振袖をクリーニング店に持ち込む前に、汚れに関するメモを残しておくことをおすすめします。

メモには汚れがついてしまった日時、汚れの原因、汚れている範囲、自分が行った応急処置などを書き、お店に伝えます。

クリーニング店はそのメモを頼りに適切な方法で汚れに対処してくれます。

メモを残しておくと、仮にトラブルが起こった場合でも元の状態を伝えることができます。

ご自身で応急処置をする時は、無理やり汚れを取り除こうと強い力で擦ったり叩いたりせず、クリーニング店に出す前提で行ってください。

佐沼屋では大切なお振袖のクリーニングも承っております。
職人による熟練した手技でお振袖が天女の羽衣のように蘇りますよ。
佐沼屋着物クリニック

さいごに
時節柄一層のご自愛の程、お祈り申し上げます。

◇ ◇ ◇

茨城県南一の振袖の品揃えを誇る佐沼屋呉服店は、茨城県龍ケ崎市・牛久市・阿見町・稲敷市・美浦村・河内町・利根町・取手市・守谷市・つくばみらい市・土浦市・つくば市・常総市で成人式のお手伝いをさせて頂いております。

皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております!

振袖に関するご相談はこちら
来店ご予約はこちら

InstagramやTwitterも更新中!ぜひ覗いてみてください!
佐沼屋呉服店 Instagram / Twitter
佐沼屋写真館Peter House Instagram / Twitter

月別の記事

\

ただいま期間限定
キャンペーン開催中!

/