振袖のサイズ選び完全ガイド!長さの目安や失敗しないためのポイントを解説
こんにちは、茨城で創業205周年の振袖専門店「佐沼屋」でございます。
色・柄といったデザインや予算を軸に振袖を選ぶ人は多いですが、意外と疎かになりがちなのが「サイズ選び」です。
普段なかなか着物や振袖を着る機会がなく、洋服のサイズとも違うので、「自分の体型にぴったり合った振袖の選び方が分からない」という声をよく耳にします。
成人式の振袖は一生に一度の大切な晴れ着。
美しく着こなすためには、体型に合ったサイズを選ぶことが重要です。
サイズが合わないと着崩れや動きづらさの原因にもなるため、慎重に選びましょう。
この記事では、振袖のサイズの見方や測り方などを詳しく解説します。
振袖のサイズとは

洋服は一般的に、S・M・Lや5・7・9号といったサイズ表記で区別されます。
洋服のタグ等に表記されているサイズは、着る人の体のサイズを計測した「ヌード寸法」と「仕上がり寸法(実寸)」の2種類があります。
- ヌード寸法:バスト、ウエスト、ヒップなど
- 仕上がり寸法:着丈、身幅、袖丈など
一方、振袖のサイズは基本的に振袖そのものの寸法で区別され、S・M・Lといったサイズ表記が使われます。
振袖店によって細かいサイズ区分は異なりますが、身長で分けられているケースが多いです。
佐沼屋は振袖のサイズ展開が豊富
佐沼屋では、SS〜3Lまでの振袖サイズをご用意。
身長140〜185cm、ヒップ130cmまで対応可能です。
振袖サイズ | こんな方におすすめ |
プチサイズ(SSサイズ) | ・身長140〜150cm程度の小柄さん・通常サイズだと袖が長すぎる方 |
S・M・Lサイズ | ・身長150〜170cm程度の方・S~Lサイズの洋服を着ている方 |
LLサイズ | ・身長170〜175cm程度の方 |
マシュマロサイズ(3Lサイズ) | ・身長175〜185cm程度の長身の方・13号(LL)〜17号(4L)くらいの洋服を着ている方・通常サイズでは袖や振袖の長さ(身丈)が短すぎる方ふくよかな体型の方 |
お体に美しくフィットするサイズをお選びいただけるので、どんな方でも美しく振袖を着こなせます。
振袖のサイズ感を決める4つの要素
振袖のサイズは、主に以下の要素で決まります。
- 身丈(みたけ)
- 裄丈(ゆきたけ)
- 袖丈(そでたけ)
- 前幅・後幅(まえはば・うしろはば)
それぞれの意味と選び方を詳しく解説します。
身丈
身丈とは、首を包む「肩山」から足首にかかる裾部分までの長さです。
振袖の長さを調整するために帯の下で折り返す部分=「おはしょり」の長さ(指の長さ程度)も計算して作られています。
女性の場合、身丈は身長+5cm程度までの長さがベスト。
ふくよかな体型の方は着付けたときに振袖が持ち上がってしまうことがあるので、身長+8〜10cm程度が目安です。
身丈と混同されやすいサイズ表記に「着丈(きたけ)」があります。
着丈は着付け後の振袖の長さを指しており、身丈よりも短いため(身長の80%程度)、間違えないようにしましょう。
裄丈
裄丈とは、振袖の衿の中心にある「背縫い」から袖口までの長さです。
手のくるぶしが隠れる程度の長さが美しいとされています。
目安は、腕をまっすぐに伸ばした状態で、首の付け根(うなじの中心)から手首までの直線距離+1~2cm。
腕を真横に伸ばした時と下げた時で長さが変わるため、腕を斜め45度に上げて測るのがコツです。
メジャーを首から肩まではカーブを描くように当て、肩からくるぶしまではひじが曲がらないように注意しながら真っ直ぐ当てて測りましょう。
袖丈
袖丈とは、その名の通り袖の長さです。
袋状になっている袖の一番上の部分「袖山」から袖の一番下「たもと」までを指します。
振袖は袖丈の長さによって、「大振袖」「中振袖」「小振袖」の3タイプに分けられます。
成人式では「中振袖」を着用するのが一般的です。
袖が足首まである丈感は適度に格式が高く、全体のバランスがいいので立ち姿がきれいに見えます。
振袖のタイプ | 袖丈 | 着用シーン |
大振袖 | 114cm前後 | ・結婚式(花嫁衣裳)・成人式(身長が高い人) |
中振袖 | 100cm前後 | ・成人式・パーティー・結婚式のお呼ばれ |
小振袖 | 85cm前後 | ・ちょっとしたパーティー・観劇・卒業式(袴と合わせて) |
前幅・後幅
前幅(前巾)は振袖の前身頃の裾の幅、後幅(後巾)は後ろ身頃の幅を指します。
一般的なサイズは前幅が約24cm、後幅は約30cmです。
お仕立てやお直し以外で前幅・後幅の計測が必要になることはほとんどありませんが、測る場合はヒップの一番大きいところに合わせましょう。
ヒップが大きめの方は少しゆとりを持たせることをおすすめします。
特に、成人式は椅子から立ったり座ったりといった動きの多いイベントです。
前幅や後幅をやや広めに取ると、裾が開きやすくなり、動きがラクになります。
振袖のサイズ選びのポイント
振袖のサイズ違いは着付けで調整できます。
たとえば「身丈」は「着丈」よりも長いので、身長に合わせて余った長さを胴部でひっぱって上げ、帯の下で折り返すように着付けます(=おはしょり)。
そのため、ぴったりサイズよりも多少長いor短い振袖でもカバー可能です。
「身丈はMサイズが合うけど、裄丈はLサイズが合う」というような場合、Lサイズの振袖を着付けでうまく調整することになるでしょう。
また、前幅や後幅の長さが足りない場合も、身頃と襟の間にある「衽(おくみ)」である程度調整できます。
ただし、着付けで調整できない場合もあるため、以下のポイントを押さえて振袖を選びましょう。
袖丈・裄丈に気をつける
着付けでは調整できないサイズ違いもあります。
1つが袖丈。
袖丈が長すぎると、腕を下げたときに「振り」を引きずる可能性があるため要注意です。
もう1つが、裄丈。
袖口が短いと寸足らずでバランスが悪く見え、長すぎると重たく見えて借り物感が出てしまいます。
また、着付けである程度カバーできる身丈も、短すぎるとおはしょりが取れないので要注意!
自分の体型よりも大きいor小さい振袖を選びたい場合、着付けで対応できる範囲か確認しましょう。
必ず計測・試着する
最近は振袖を気軽にレンタル・購入できるオンラインショップも増えていますが、通販は試着できない点がデメリット。
成人式は一生に一度のイベントなので、契約の前に必ず試着して、
- 袖の長さが手首より短すぎないか?
- 身丈が長すぎるor短すぎることはないか?
- 襟元や裾は自然にフィットするか?
などを確認できるお店がベターです。
どうしても試着できない場合は、サイズ表記をしっかりチェック!
小物のサイズも確認する
美しい着姿にするためには、振袖以外の小物類のサイズも確認しましょう。
- 長襦袢:くるぶしまでの長さ
- 足袋:親指の先端〜かかとまでの最長+5mm
- 草履:着用時にかかとが草履から1cm程度出る少し小さめサイズ
まとめ
振袖のサイズ選びは、見た目だけでなく、着心地や着崩れのしにくさにも影響します。
事前に身長や体型に合ったサイズを把握し、試着時にしっかり確認しましょう。
理想の振袖を見つけて、成人式を最高の思い出にしてくださいね。
佐沼屋では、SS〜3Lサイズの振袖をご用意しているため、あなたにぴったりの振袖が必ず見つかります。
「自分の体型に合うサイズがない」「お気に入りのデザインに自分のサイズがない」という場合は、イチからお仕立てする「オーダーレンタル」プランもご用意しています。
プロのスタッフが後悔しない振袖選びをお手伝いいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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茨城県南一の振袖の品揃えを誇る佐沼屋呉服店は、茨城県龍ケ崎市・牛久市・阿見町・稲敷市・美浦村・河内町・利根町・取手市・守谷市・つくばみらい市・土浦市・つくば市・常総市で成人式のお手伝いをさせて頂いております。
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