【画像付き】振袖のマナーって?座り方やトイレなど所作別に気をつけることを解説
こんにちは、茨城で創業205周年の振袖専門店「佐沼屋」でございます。
成人式や前撮りの日に振袖をまとうと、自然と背筋が伸び、特別な一日が始まるような気持ちになりますよね。
でも、その美しさを引き立てるには“所作”がとても大切です。
立ち方ひとつ、歩き方ひとつで印象は大きく変わります。
この記事では、振袖を着たときに気をつけたい立ち居振る舞いや、シーン別の美しい動作のコツを、NG例とあわせてご紹介します。
大切な日に自信をもって過ごすために、また着崩れや汚れに困らないように、ぜひチェックしてみてください。
振袖を着ているときの「立ち方」

振袖は姿勢が美しさを引き立てます。
背筋を伸ばし、肩の力を抜いて自然な立ち姿を心がけましょう。
・上半身が上に引っ張られているイメージ
・袖の外に手や腕を出しすぎない
・あごを引き気味にして肩の力を抜く
・つま先を内股気味に揃える
・動作は小さく丁寧にする
NGな立ち方
重心を右か左のどちらか片方に寄せたような立ち方は不格好です。
地面に対してまっすぐ立っていることを意識しましょう。
振袖を着ているときの「歩き方」

振袖を着て歩く際は、内股気味に小さな歩幅で歩くと上品に見えます。
裾を踏まないように注意しましょう。
・足の親指に軽く力を入れて前に踏み出す
・歩幅は自分の足のサイズくらい
・無理に胸を張らない
NGな歩き方

大きな歩幅やガニ股は歩きにくいだけでなく、着崩れの原因にもなります。
また、早歩きもNG!
歩き方を含めたどの動作も、いつもよりゆっくりと優雅に、慌てずひと呼吸置くことを心がけましょう。
振袖を着ているときの「イスの座り方」

座るときやかがむとき、階段を上り下りするときは、長い袂(たもと/腕の下に袋状に垂れ下がる部分)が地面につかないように要注意!
また、帯がつぶれないように気をつけましょう。
・あごを引き気味にする
・首をまっすぐ伸ばす
・背筋を伸ばして浅く腰掛ける
・左の袖を上にして膝の上で両手を軽く重ねる
・膝の角度は90度(両膝とつま先を揃える)
・イスにもたれないように、背もたれと背中の間にバッグを置く
NGなイスの座り方

深く腰かけてしまうと、せっかくきれいに結んだ帯がつぶれるのでNG!
また、袖を揃えて膝の上に重ねないと、ダラーンと床についてしまって汚れる可能性があります。
意外と見落としがちなのが、足幅です。
足が広がると裾の身幅が広がり、着崩れの原因になるので気をつけましょう。
振袖を着ているときの「正座」の仕方

立っている状態から正座の姿勢になるときは、
- 前裾を持ち上げて、膝の前に空間を作ってから膝を曲げる
- 裾が乱れないように、右手で膝下を抑えながら座る
- 裾を左右から後ろに流す
このとき、足の親指を重ねるとしびれにくくなります。
両手は膝の上に自然に重ねると上品に見えます。
正座の状態から立ち上がるときは、
- 両手を膝の上に乗せたまま、腰を浮かせる
- 両足のかかとを上げ、つま先を立てる
- 裾を踏まないように気をつけてまっすぐ立ち上がる
立つ際は、敷居や畳の縁、座布団の上を踏まないように気をつけてくださいね。
振袖を着ているときの「階段」の上り方・下り方

体をやや斜め気味にしながら一歩ずつ段差を上り下りすると、歩幅が広がらず、美しく見えます。
・両袖を左腕にかけて左手で軽く持つ
・バッグも左側の手で袖と一緒に持つ
・上るときは下になる足のかかとを上げながら小股で上がる
・上るときは右手で上前(着物を着た時に上にくる部分)を持ち上げる
NGな階段の上り下り

普段階段を上り下りするときのように、手をだらんとおろした状態だと、袖が地面に引っかかるので要注意!
また、大股で上ると足首まで見えてだらしない印象になるので避けたほうがベターです。
振袖を着ているときの「トイレ」の行き方


トイレを利用する際は、袖や裾を汚さないようによりいっそう注意が必要です。
クリップを持っておくと役立ちます。
- 袖をクリップでまとめる
両袖の内側を合わせて、帯の上側にクリップで止めます。 - 裾を左右に分けてクリップで止める
上から順番に裾→長襦袢→裾よけを1枚ずつ開いてめくり、重ねて上げながら、帯の上側(1と逆の位置)にクリップで止めます。 - 振袖を腕にはさんで固定する
途中でずれ落ちないように、めくった振袖は両脇にはさみます。 - 腰かけて下着を下ろす
このとき、帯がつぶれないように浅く腰かけて用を足します。
終わったら、水が飛び散らないようにトイレのフタを閉めてから水を流しましょう。 - 裾と袖を戻す
汚れないように便器から十分に離れた位置で、クリップをそっと外し、めくり上げた裾と袖を元に戻します。
振袖を着ているときの「腕の上げ方」

・電車で吊り革につかまるとき
・遠くのものを取るとき
・乾杯
など腕を上げるシーンでは、空いている方の手で袖口を軽く押さえながら腕を上げましょう。
手を大きく動かすと袖が広がりすぎてしまうため、手の動きは控えめにし、袖が邪魔にならないようにします。
袖から腕が多く見えてしまうと美しくないので、脇を締めるのがポイントです。
振袖を着ているときの「物の拾い方」

地面に落ちたものを拾うときは、斜めに腰を落とすイメージで◎
袖が地面につかないように片手で袖をまとめて太ももの上に置き、上前を気にしながら、両膝をそろえた状態でゆっくりと腰を下ろしましょう。
拾ったものを誰かに渡す/受け取る際は、両手を使って丁寧に行うのがマナーです。
振袖を着ているときの「車の乗り降り」

車の乗り降りの際は、袖や裾がドアに引っかかったり引きずったりしないように気をつけましょう。
車に乗るときは、
- 体の前で袖を合わせる
- 後ろ向きで腰を入れる
- ヘアスタイルを崩さないように頭を下げながら入れる
- 足を揃えて体を回転させるようにして車内に入れる
車から降りるときは、乗るときの逆の手順(足→頭→腰)で、頭をぶつけないように注意しながら出ましょう。
振袖を着ているときの「食事」の仕方

食べ物や飲み物から振袖をガードするために、大きめのハンカチを準備しておくと安心です。
・机と体の間はこぶしひとつ分くらい空ける
・膝の上にはハンカチまたはナプキンを置く
成人式のバッグの持ち方

成人式では一般的に、振袖用のバッグを使用します。
両手がふさがらないように、バッグはひとつにまとめましょう。
身軽だと袖や裾にも気を遣えて所作が美しくなります。
片方の手で取っ手を持ち、もう片方の手を添えると美しいです。
取っ手を腕にかけるときは、袖の生地がシワにならないように、できるだけ手首に近づけることをおすすめします。
まとめ
振袖を着ているときの所作は、ほんの少しの意識でぐっと美しさが増します。
慣れない動きでも、ひと呼吸おいてゆっくりと丁寧に動くことで、品格のある立ち振る舞いに。
一生に一度の大切な日だからこそ、自分らしい笑顔とともに、美しい姿勢と所作を心がけてくださいね。
他にも振袖を着ることへの不安や疑問があれば、お気軽に佐沼屋スタッフまでご相談ください。
◇ ◇ ◇
茨城県南一の振袖の品揃えを誇る佐沼屋呉服店は、茨城県龍ケ崎市・牛久市・阿見町・稲敷市・美浦村・河内町・利根町・取手市・守谷市・つくばみらい市・土浦市・つくば市・常総市で成人式のお手伝いをさせて頂いております。
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