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成人式の雨対策|振袖を汚さないためのアイテムや気をつけること、お手入れ方法は?


こんにちは、茨城で創業205周年の振袖専門店「佐沼屋」でございます。

成人式は華やかな振袖姿で迎える一生に一度の大切な節目です。
しかし、お天気ばかりは読めないもの。
「もし成人式の日に雨が降ったらどうしよう…」「振袖が汚れたらどうすればいいの?」と、不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、雨の日の成人式でも安心して振袖を楽しむための対策とポイントを詳しく解説します。
事前の準備や当日の所作を工夫することで、雨の日でも美しい振袖姿を保つことができますよ。
ぜひ最後までご覧いただき、晴れやかな成人式を迎える参考にしてください。

雨の日に振袖を着るときの持ち物リスト

成人式の数日前から、天気予報はこまめにチェックしましょう。
雨予報が出ている場合、以下のものを準備しておくと安心です。

☑︎足袋カバー/替えの足袋
☑︎レインコート
☑︎草履カバー
☑︎大きめの傘
☑︎ハンドタオル
☑︎ヘアスプレーやヘアピン
☑︎エコバッグや大きめの袋

足袋カバー/替えの足袋

足袋カバーを足袋の上から履くことで、雨や泥から足元を守ってくれます。
撥水性のある素材を選びましょう。

また、万が一足袋が濡れてしまったときのために、すぐに履き替えられるように予備の足袋があると安心です。

レインコート

防水加工・撥水加工が施された着物用のレインコートを用意しておくと、突然の雨にも対応できます。
足元が最も汚れやすいので、裾まで隠れる丈のものを選びましょう。

肩から裾までが一体となっている「一部式(オールインワン)タイプ」と、着丈が調節しやすいように上下に分かれている「二部式(セパレート)タイプ」があります。
天候や状況に合わせて選んでください。

レインコートを着る前に、振袖の裾を上にまくり上げ、クリップや洗濯ばさみなどで帯に留めておくとより安心です。
成人式会場に着いたら、レインコートを脱ぐ前に裾を下ろすのを忘れずに♪

草履カバー

草履が濡れると滑りやすくなるだけでなく、水滴が跳ねて振袖の裾を汚す原因にもなります。
草履や足袋を雨から守るために、草履カバーを使用すると効果的。
滑り止め付きのものを選ぶと安心です。

なお、ビニール、合皮、エナメルなどの素材でできた雨草履(撥水草履)もありますが、成人式のようなフォーマルな場では一般的な草履を履くことがマナーとされています。

大きめの傘

振袖全体を覆って濡らさないように、できるだけ大きめサイズの傘を選びましょう。
和装用の傘や振袖の色に合わせた傘を選ぶと、写真映えもします。

特に和装用の傘は、骨が長く作られており、振袖の裾までしっかりとカバーできます。

ハンドタオル

濡れた部分(振袖や顔、髪の毛など)をすぐに拭けるように、ハンドタオルや吸水性の良いマイクロファイバータオルを携帯しておくと便利です。
ハンカチなら複数枚用意しておきましょう。

ヘアスプレーやヘアピン

湿気で髪型が崩れやすいので、ヘアセットし直せるアイテムを携帯しておくと安心です。

エコバッグや大きめの袋

濡れた傘や草履カバーなどを一時的にしまう際に、折りたためるエコバッグや大きめの袋を持っていくと役立ちます。

振袖に防水スプレーを使用してもいい?

雨の日対策として「防水スプレーを振袖に使っても大丈夫?」というご質問をよくいただきます。
結論から言うと、基本的には市販の防水スプレーを振袖に直接使用するのはおすすめできません。

振袖は正絹(しょうけん/シルク)で仕立てられていることが多く、とてもデリケートな素材です。
市販の防水スプレーには化学成分が含まれており、振袖に染みや変色、風合いの変化を起こす可能性があります。

また、スプレーの粒子がムラになってしまうと、見た目にも不自然な仕上がりになるリスクがあります。

防水処理をするなら「専門店の撥水加工」がおすすめ

もし雨に備えて防水処理を施したい場合は、着物専門のクリーニング店や振袖販売店による「撥水加工」を施すのが安心・安全な方法です。
プロの技術で着物の風合いを損なわずに、雨や水分を弾く加工をしてくれます。

撥水加工は、雨だけでなく、飲み物や食べ物のこぼれによる汚れも防げるため、成人式のような長時間のお祝いの場において非常に心強い対策です。

雨に比較的強い振袖素材

振袖の素材は主に以下の3種類に分けられます。

  1. 正絹(しょうけん)
    最も一般的で上質な素材。光沢があり肌触りが良いが、水や湿気に弱い。
  2. ポリエステル
    水に強く、自宅での洗濯も可能なことから、雨の日には安心感がある。
    ただし、見た目や着心地は正絹に劣る場合もある。
  3. 交織(こうしょく)
    正絹と化学繊維を混ぜた素材で、それぞれの特性をバランス良く持っている。

成人式に雨が降ることを心配されている方や、屋外での撮影を予定されている方には、水に強い「ポリエステル素材の振袖」を選ぶという選択肢もあります。

雨の日当日の所作や気をつけるポイント

雨の日対策グッズを用意していても、雨の日に振袖でお出かけすると多少は濡れてしまうものです。
大切な振袖をできるだけ濡らさない・汚さないために、当日は次のポイントを意識してください。

歩き方

雨の日は、振袖の裾や足袋を汚さないように歩き方に注意が必要です。
つま先を内側に向け、内股で小さな歩幅を意識して歩くと、泥はねを防ぐことができます。

また、いつもよりつま先に力を入れて急がずゆっくりと歩くことで、振袖を美しく保つことができます。

移動手段

雨に濡れないために一番おすすめなのは、車での移動です。
家族の車やタクシーなど送迎してくれる人にお願いしておき、会場付近の交通規制があるか事前にチェックしましょう。

車に乗る際、体の前で両袖を合わせて後ろ向きで腰を入れ、頭を下げながら入るとスムーズです。
座席に深く腰かけると背もたれで帯がつぶされて崩れてしまうので、浅く座るよう心がけてください。

トイレ

トイレを利用する際は、袖や裾を汚さないように注意が必要です。
袖をクリップでまとめ、裾を左右に分けてクリップで止めることで、汚れを防ぐことができます。

また、車と同様、帯がつぶれないように浅く腰かけて用を足すようにしましょう。

雨の日に振袖を着た後のお手入れ方法

どんなに気を付けていても、振袖が濡れてしまう可能性はゼロではありません。
もし濡れてしまったら、慌てずに適切な対処をすることが大切です。

その場でできる応急処置

小雨で振袖が少しだけ濡れてしまった場合は、乾いた清潔なタオルやハンカチで、濡れた部分を軽く押さえるようにしてやさしく水滴を吸い取ります。
ゴシゴシ擦ると生地を傷めたり、汚れを広げたりする原因になるので注意しましょう。

泥ハネで汚れた場合は、絶対に擦ったり濡らしたりしないでください。
慌てずに振袖が乾いてから、柔らかな毛質のブラシを少しずつ一方向に動かして払い落とすか、専門家に任せましょう。

おうちでできるメンテナンス・保管

振袖の水分を十分に吸収したら、ハンガーにかけ、風通しの良い日陰で自然乾燥させます。
直射日光は色あせの原因になるので避けましょう。
振袖に含まれた湿気をしっかりと取り除いてから保管することで、カビやシミを防ぐことができます。

なお、ご自身で振袖を洗うことは避けてください。
振袖はデリケートな素材が多く、家庭での洗濯は縮みや色落ち、型崩れの原因となる場合があります。

専門店でのクリーニング

振袖に付着した汚れが落ちない場合や、濡れた部分が乾いてシミになった場合は、早めに専門店でのクリーニングを検討しましょう。
自分での処理は生地を傷める可能性があるため、プロに任せるのが最も安心です。

佐沼屋では、振袖の「丸洗い(ドライクリーニング)」「染み抜き」「汗抜き」「洗い張り」などのメンテナンスを承っております。
着物お手入れのプロ「きものケア診断士」も在籍しており、着物のお手入れに関するすべてのお悩みについてご相談が可能ですので、ぜひお気軽にご利用ください。

詳しくはこちら

まとめ

一生に一度の成人式、せっかくの振袖が雨や雪で濡れてしまうのは避けたいもの。
今回は雨の日でも美しい振袖姿を保つための持ち物、当日の動き方、お手入れ方法などを詳しくご紹介しました。

しっかりと準備を整えておけば、雨の日でも心配ご無用です!
ぜひこの記事を参考に、晴れやかな笑顔で成人式をお迎えください。

◇ ◇ ◇

茨城県南一の振袖の品揃えを誇る佐沼屋呉服店は、茨城県龍ケ崎市・牛久市・阿見町・稲敷市・美浦村・河内町・利根町・取手市・守谷市・つくばみらい市・土浦市・つくば市・常総市で成人式のお手伝いをさせて頂いております。

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