振袖に合わせる「草履」選び完全ガイド|種類・サイズから成人式のマナーまで解説
こんにちは、茨城で創業206周年の振袖専門店「佐沼屋」でございます。
成人式の振袖コーディネートで忘れてはいけないのが「草履(ぞうり)」です。
帯や他の小物に比べて後回しにされがちですが、実は全体の印象を大きく左右する重要なアイテム。
履きやすさや高さもさまざまで、色やデザインの選び方によって振袖姿がぐっと引き立ちます。
この記事では「草履ってどんな種類があるの?」「選び方や注意点は?」と疑問を感じている方のために、成人式の振袖にぴったりな草履の選び方とコーディネートのコツを徹底解説します。
振袖に合わせる草履の種類

草履は単なる履物ではなく、振袖姿を完成させる最後のポイントです。
- 草履とバッグがセットになっていることが多い
- 振袖や他の小物とのバランスを見ながら草履の色や素材感を選ぶ
- 長時間履くため「デザイン性」と「履き心地」の両立が重要
可愛さだけで選ぶと足が痛くなり、せっかくの晴れ舞台を楽しめないこともあります。
だからこそ、草履選びは事前にしっかり検討することが大切です。
まずは、どんな種類の草履があるか知っておきましょう。
草履台の高さの違い
草履台とは、足を乗せる土台部分を指します。
台が高いとフォーマルに、低いとカジュアルな印象になります。
着物の中で最も格が高い「正礼装(第一礼装)」に分類される振袖に合わせる小物としては、5~7cmほどの高さがある草履がより適しています。
・高ヒールタイプ(7〜9cm程度)
脚が長く見え、華やかさが際立ちます。
大人っぽい印象を出したい方に人気です。
・中ヒールタイプ(5〜6cm程度)
歩きやすさと上品さのバランスがよく、成人式の定番です。
・低ヒールタイプ(3〜4cm程度)
安定感があり、長時間の式典でも疲れにくいので、歩きやすさ重視の方におすすめです。
素材の違い
・エナメル草履
光沢感があり、成人式のようなフォーマルな場に適しています。
振袖に華やかさをプラスしてくれて、雨や雪にも比較的強いです。
・布製草履(西陣織・ちりめんなど)
古典柄の振袖と相性がよく、高級感と上品さが漂います。
・合皮草履
比較的リーズナブルで耐久性もあるため、費用を抑えたい方に人気です。
鼻緒のデザインの違い

無地の鼻緒はシンプルで上品なので、帯や振袖とのコーディネートのバランスを考えやすいです。
一方で柄入り鼻緒(花柄や金糸刺繍など)だと、華やかさ&個性がアップします。
デザインだけでなく、素材もさまざまです。
唐織や錦織の鼻緒は高級感があり、格式高いコーデや古典的な雰囲気が好きな方におすすめ。
最近の草履では、ベロアやファーなどの素材で作られた鼻緒も。カジュアルな雰囲気で、トレンド感のある振袖コーデに仕上がります。
また、鼻緒の太さも選べます。
鼻緒が太めだと足が痛くなりにくく、安定感があります。
鼻緒が細目だと、すっきりとした見た目で女性らしい印象に仕上がります。
振袖に合わせた草履の選び方
振袖に合う草履を選ぶときは、サイズと色選びが重要です。
履き心地や美しい着姿を叶えるために、普段の靴選びとは異なる草履特有の基準を知っておきましょう。
草履のサイズ選び

草履には「S/M/L」といった洋服のようなサイズ表記のほかに、「8寸(約24cm)」「8寸5分(約25.5cm)」といった寸法で表記される場合があります。
おおよその目安は以下のとおりです。
- 普段22〜23cmの靴を履く方 → Sサイズ(7寸5分〜8寸/約22.5〜24cm)
- 普段23.5〜24.5cmの靴を履く方 → Mサイズ(8寸〜8寸2分/約23.5〜24.5cm)
- 普段25cm前後の靴を履く方 → Lサイズ(8寸5分〜9寸/約25〜26.5cm)
普通の靴は「かかとがすっぽり収まるサイズ」を選びますが、草履はあえて「かかとが少し出るやや小さめのサイズ」が美しいとされています。
目安は5mm〜1cm程度かかとが出るサイズ感を選ぶこと。
大きすぎると歩きにくく、小さすぎると足が痛くなります。
草履の色選び
草履はコーデ全体の統一感を高めるため、色選びがとても重要です。
王道なのは、振袖や帯の色と合わせる選び方。
赤い振袖なら赤やゴールドの草履、黒の振袖なら黒×金の草履など、メインカラーに寄せると一体感が出ます。
帯締めやバッグなどの他の小物と同じ色を選ぶと、よりまとまりのある印象になるでしょう。
個性を出すなら、草履を差し色にしてアクセントを加えるのがおすすめです。
例えば、モノトーンの振袖には赤や紫の草履を合わせると、メリハリのあるクールなコーディネートに仕上がります。
足元を「ブーツ」に変更してもOK

近年は「草履」だけでなく、ブーツを合わせる振袖コーデも人気を集めています。
レースアップやショートブーツなど好みに合わせて選べて、レトロモダンな雰囲気に仕上がります。
ブーツコーデなら、草履よりも履き慣れているため歩きやすく、長時間でも疲れにくいです。
雨や雪にも強いので、実用性も高いと言えます。
草履は正統派で華やか、ブーツはおしゃれでモダン。
どちらを選ぶかは「なりたい振袖姿」によって変わります。
- 伝統的な成人式らしさを大切にしたい方 → 草履
- 周りと差をつけたい・個性を出したい方 → ブーツ
- 二次会や同窓会までそのまま楽しみたい方 → 履き替え用にブーツを準備
前撮りではブーツ、成人式当日は草履とシーンで使い分ける方も多いです。
【関連記事】振袖×ブーツがイマドキ!かっこいい着こなしと注意点とは?
成人式当日に気をつけたい「草履」のあれこれ

成人式当日は長時間の式典参加や移動で、草履を履いて過ごす時間が長くなります。
足元を快適に、美しく見せるための注意点をまとめました。
雨や雪の日の対策
成人式は1月の真冬に行われますが、この時期は雨や雪で足元が濡れやすい季節です。
草履カバーを用意しておくと、滑り止め効果もあり安心できます。
また、替えの足袋を持参しておくと、万一濡れても快適に過ごせます。
【関連記事】成人式の雨対策|振袖を汚さないためのアイテムや気をつけること、お手入れ方法は?
長時間履くことによる疲れ対策
成人式は式典から同窓会、写真撮影まで長丁場になりがち。
かつ、普段履き慣れていない草履を履くため、足に負担がかかりやすいです。
- 歩きやすい草履を選ぶ
(肌当たりのよい素材、クッション性がある、草履台が低め、つま先〜かかとに軽い傾斜があり脱げにくいものなど) - 事前に鼻緒をほぐして柔らかくしておく
- 草履を選ぶ前に試着&手元に届いたら試し履きをしておく
- 帰宅後は足をマッサージし、湯船に浸かって温める
など、足を痛めないための対策が必要です。
草履のマナー
履き方や歩き方などのマナーも押さえておくと安心です。
履き方のポイント
- 指の股に鼻緒を軽く引っ掛ける程度で履く
- 奥までぎゅっと突っ込むと足が痛くなりやすい
歩き方のポイント
- 内股気味に小さな歩幅で歩くと、裾を踏まず上品な所作に
- かかとから着地せず、足裏全体を同時に下ろすイメージ
- 大股や早歩きは着崩れや転倒の原因になる
脱ぎ方のポイント
- 静かに脱いで左右を揃える
- 鼻緒を前にして置く
【関連記事】【画像付き】振袖のマナーって?座り方やトイレなど所作別に気をつけることを解説
まとめ

振袖の足元を彩る草履は、単なる履物ではなくコーディネートの仕上げ役として、振袖姿を引き立てる大切なアイテムです。
種類や色、サイズを正しく選び、当日のマナーや天候対策も知っておくことで、成人式を快適に楽しめます。
近年は草履だけでなくブーツも選択肢となり、ますます個性的なコーディネートが楽しめるようになりました。
成人式は一生に一度の晴れ舞台。
振袖に合わせた最適な“足元のおしゃれ”で、思い出に残る素敵な一日を過ごしてください。
佐沼屋では、振袖だけでなく、草履やバッグなどの小物を含めたトータルコーディネートもサポート。
伝統的な高級草履からトレンドデザインまで豊富にご用意しています。
まずはお下見のみのご来店も大歓迎ですので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
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茨城県南一の振袖の品揃えを誇る佐沼屋呉服店は、茨城県龍ケ崎市・牛久市・阿見町・稲敷市・美浦村・河内町・利根町・取手市・守谷市・つくばみらい市・土浦市・つくば市・常総市で成人式のお手伝いをさせて頂いております。
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